勺の記録

メモ

大学付属高校という選択

"大学付属高校"…付属の大学に普通よりも100倍簡単に行けるよ!っていう高校。

   

    私は、数年前大学付属高校に通っていた。その時の体験を踏まえて是非を語る。ここでいう付属とは早慶やらMARCHやらカンカン何とかといった難関校ではなく中堅私大の付属高校かつ私の出身高の話なので話が偏っている。悪しからずご容赦ください。

 

 メリット

1.勉強しなくて良い

    本当に勉強しなくても良い。受験勉強はもちろんのことテスト勉強も直前に慌てて詰め込めば良い。学校にもよりけりだが、一定の内申点を取れば推薦権がもらえる。推薦権を貰えたら、普段の学校の成績(いわゆる内申点)と実力テスト(定期テストと実は同じ問題)で順位を決め、成績順に学部を選べる。とはいえ、全体の75%が第1志望の学部に行けた。第2希望を含むと95%は堅い。稀に第5志望の学部というおバカさんもいるがレア中のレアである。私は、普段の定期テストの順位は下位25%に入っていた。しかし、それでも第1志望の学部に入れたのである。もっと言ってしまえば、定員割れの学部さえあった。名前を書けばまず受かる。誰でも受かるので合格発表は実にしょぼい。担任が受かった学部学科が書かれた紙ペラを配るだけ。間違えても「キャー!嬉しい!」なんて声は聞こえない。ああ、そうですね。受かりましたね。みたいなものだった。勉強や努力が嫌いな人にはうってつけ。

 

2.部活に打ち込める

   私は、帰宅部だったが。運動部文化部問わず全国大会出場で活躍していた。部活の成績が優秀な人は勉強なんて投げ捨てて付属高校に行くと良い。野球もサッカーも名門は付属高校が多い。興味無いから見ないけど。

  

3.アルバイトに打ち込める

    実際にアルバイトをしている人が多いかと言われれば少数であった。大学付属に行く人はいいとこのボンボンがいたりするからかな。社長や会社の重役の息子娘がいるのは聞いたことがある。学力より金を積むことが大事だ。でも、ゆるーい文化部に入っている人や帰宅部の人は普通にバイトしていた。禁止らしいけど、校則ってのはバレなきゃいい。大いに金を稼ごう。当時は主流じゃなかったけど、今ならYouTuberなんてのもある。顔出ししなければ無問題だろう。

 

4.その他

   なんか知らんけど休みが多かった。

 

デメリット

1.受験勉強の経験ができない

   必ずしもすべきか?といったらNoだ。しかし、日本社会では、やはり年功序列の傾向が顕著で、努力をするのは受験と就職とオプションで結婚くらいじゃなかろうか。全員が全員とは言わないまでも100人の凡人に「努力経験」を聞いたら、受験か就活か甲子園であろう。違ったらすまん。地元の友達が受験勉強しているのに我々はなぜ3年にもなって文化祭準備なんぞしてるのだろう?という気分になったことがある。大学全入時代だからこそ、よりレベルの高い所に挑戦してみてはどうだろう。ちなみに、私は流されて付属の大学に入学金を払いましたとさ。

 

2.希望の学部に入れない可能性がある

   たまにある。ただでさえ、勉強が嫌いだけど大学には行っておきたい!親の金で裏口入学っぽいことをしたい!と考えている人達が入学する中で、興味もないのに、どこにあるかも分からない国の文学や微積分が理解出来ないのに経済学を出来るのだろうか。いや出来ない。実は、付属高校の中退率は他の入試形態に比べて中退率が高いらしい。何となく入った人は何となく辞めていく。

 

3.学力が低下する

   酷いなんてもんじゃないってほど学力は下がる。ざっと偏差値が15下がる。スタディサポートをやるとわかるが、下位層は、一番下に書いてある無名大学すら受からなくなっている。そりゃあ無理もない。テストは一夜漬けが基本で、他大受験をしなければ模試を受ける義務がない。やらなくなるよ。暇で暇でしょうがなかった。

 

4.その他

    だらけすぎて、テスト勉強してない→カンニング→発覚して停学って人が数人いた。停学の理由のほとんどがカンニングだった。どうせ大学行けるのに不思議だ。

 

 

     他に思いついたら追記しよう。以上。