勺の記録

メモ

新卒就活の思い出(1)

    2020年11月下旬(大学4年)、公務員全落ちが確定した。正直なところ面接練習をサボったのが原因だ。コロナで校舎まで行くとなると億劫である。この話をする時毎回言いたくなることがある。筆記は受かった。3社(3団体?)受かった。が、全部面接で落ちた。落ちた時はショックだったが、気づいたこともあった。公務員になりたいのではなく、公務員試験の勉強をすることで働きたくないという現実から目を背けたかっただけだったと。とはいえ、親に心配をかける訳にも行かないので、民間就職をすることにした。というか、せざるを得なかった。町役場や村役場という選択肢もあったが、そこまで公務員にこだわりがある訳でもないので出願すらしなかった。

     真っ先に、某大手(?)スーパーマーケットにエントリーシートを出した。落ちた。そうであろう。スーパーをよく知らないから。筆記試験も訳が分からなかった。SPIとか知らん。

      次に、大学主催の企業説明会とかいうものに行った。秋に来るなんて大方就活に失敗している人なので雰囲気は良くない。というか、コロナで人がいない。やる気が無さすぎてペン忘れた。メモも持ってなかった。IT企業の人に借りた。鉄道の設備を修理だか点検だかする会社、不動産屋さん、さっきペン借りたIT企業の3社の説明を聞いた。鉄道の設備会社は、夜勤があるのでめんどくさいなと思った。でも、社員寮があって実家暮らし辞められるのはいいと思った。楽しそう。不動産屋さんは、宅建取得に向けて頑張れるから君の公務員試験への頑張りが無駄にならないと言われた。残念ながら民法は苦手だ。休みが少ない。IT企業は、経営理念がフワフワしていた。夢とか希望とか言ってるけど、いざ困った時に立ち返る軸が経営理念なんじゃなかろうか。そんなカッコ良さげなこと言われてもね。

 

    総じて私のテンションはすごく低かった。 説明してる方もよく頑張ってくれた。逆質問も何をしたのかすら覚えていない。

 

   しかし、こんなやる気では内定決まるわけない。とうしたもんかねぇ。

大学卒業直前、やる気が起きない。

  ついに、大学を卒業してしまう。面倒くさい。これから先、働かなければいけない。大学に入ったころにあったやる気などはもうとっくにどこかへ吹っ飛んで、毎日自堕落な生活をしている。バイトもしていない。2月上旬にやっと就職先が決まって、中途半端な時期で「長期歓迎」のバイトには入れてもらえない。第一、4月から正社員として働くというのに、なんで、いまさらバイトなんかしなきゃいけないのだ。仕事なんて、これからしばらく半永久的にするであろうに。

 

 そんなやる気のなさで、いつもこんな生活を送っている。まず、朝は、10時半ごろに起きる。早く起きたところで、授業があるわけでも、誰かと遊ぶ約束もしていない。

起きたいときに起きるのが一番だ。実家暮らしなので、朝ごはんは、昨晩のおかずをチンして食べる。夕食は、基本的には、おかずが2食出るのだが、あっさりしたほうのおかずをチンする。電子レンジで加熱するだけなのだが、億劫だ。ご飯が保温状態でないときは、冷凍ご飯を解凍しなければならない。2分という時間をやりすごす。電子レンジが動いていると、wi-fiがつながらないので、じっと待っている。退屈だ。食べ終わったら、スマホでネットを見る。そういえば、普段見ている掲示板が閉鎖するらしい。見るサイトが減ってしまうなあ。Youtubeを見たり、ネットサーフィンをしたりしていると、2時間くらいたっている。こんな風に仕事もあっという間に時間が過ぎてくれるといいのだが、どうなんだろう。わからない。12時半になって何か他の事を始めようと考える。考えるだけだ。そろそろ、公務員試験の勉強を再開しようかなあとか、そのための学習計画を立てようかなあとかするが、いまいちやる気が沸かない。昨年度の某政令指定都市の試験(6月4週目日曜日)前を最後にほとんどといっていいほど勉強していない。試験は、3社(3団体?というべきだろうか)通ったし、今回は落ちたけど、面接さえ対策すればどうにかなるだろうという甘い考えと、面接で落ちるのだから、そもそも公務員そのものが向いていないのでは?という考えがあるからだ。ゆえに、ネットサーフィンを続ける。着替えたり、ひげをそったり、布団をたたんだりすることもある。ちょっとやる気のあるときは、机の周りだけをきれいにする。就職活動中に使った二度と見ることのないであろう企業パンフレットや、新卒就職エージェントが考えた志望動機が書かれた履歴書を捨てる。床にはものを置かないので、その辺はきれいだ。

 

    さて、午後3時だ。昨晩のおかずのこってりしたほうをチンして食べる。例の感染症がなければ、学食で肉うどんをたべていたのかなあ。今は春休みだから関係ないか。食べ終わったら、散歩に行く。最近は、コースが決まりきってきた。モンスターエナジーが180円で売られている自動販売機まで行って、買って、飲みながらふらふらと歩く。毎日、同じコースは飽きるけれど、迂闊に遠くまで行くと帰るのがめんどくさい。ついこの前まで、100円のSURVIVORという激安ドリンクを飲んでいたが4月から働くからとつい浪費をしている。ときには、近くにあるファミリーマートカップそばを買ってイートインコーナーで食べる。帰ったら、午後5時。また、ぐだぐだネットを見る。飽きたら寝る。午後9時にご飯ができる。食べて、ネットを見て風呂に入って、またネットを見て、次の日の午前2時に寝る。毎日、もっと早く寝たいと思うのだが、ついつい夜更かししてしまう。

 

 ああ、こうしていられるのもあと少しだなぁと思いつつも、明日も同じような生活をするであろう。明日も、学生という名のニートでありますように。