勺の記録

メモ

新卒就活の思い出(2)

     さて、企業説明会から、とぼとぼ帰り、3日ほどダラダラと過ごした。

 

     ふと思い立って、ある日の夜中に、新卒就職エージェントの「キャリなんとかチケット」に登録した。実は、過去にも何度か就職エージェントに登録したことはあった。大抵は面談だけして企業の紹介をされたのちに何もしないで放置としていた。意識高い系のツーブロおじさんが出てきたこともあった。その時は、めんどくさいなと思ってZoomを途中で切った。でも、安心して頂きたい。ほとんどエージェントはかわいいお姉さん。モテない大学生は、ガールズバーやらキャバクラ(?)に行かず就職エージェントに行こう。飲み物は出たり出なかったりするけど、無料で楽しめる。

 

     で、キャリ以下略の会場に到着。渋谷か池袋だった。ここでもわりと可愛げなお姉さんが出てきて、どんなことが得意ですかー?とか学生時代は何をしてたんですか?とか聞かれて乗せられてなんだかんだ喋る。パスモで買ったモンスターエナジーも効いてものすごく楽しい。つい、全国転勤という条件を飲んでしまった。

 

     紹介されたのは、3社。全国転勤ありの特定派遣、静岡の技術職、警備員。

 

静岡の技術職は、社員の仲がいいので馴染めないだろうなと思いパス。警備員は運転免許持ってないからパス。よって全国転勤ありの特定派遣を受けることにした。とりあえず、内定1社貰っておけば親も文句は言わないだろうという浅はかな考えだ。

 

   その後は、オンラインで2回面接練習をした。1回目は、エージェントさんが言った「私を面接官だと思って」の部分がどこからどこまでか分からず建前ではなく本音を言ってしまった。「あれ、まだこの人面接官だったのかよ。」と思った。2回目はそこそこ上手くいった。といっても普通に日本語しゃべりましたレベルだが。

 

    で、面接当日。ワンデイで内定くれるなんてカモ以外の何者でもない。画面から映らないところに、カンペを張り巡らせておいた。

 

中国経済のゼミ」「手話のゼミ」「カラオケ屋バイト」「ピッキングバイト」

 

   要点だけ書いておいて聞かれたら、目をやってその場で考えておくことにした。面接当日、和やかな男性だった。僕は早稲田卒で某政令市役所で5年働いてたみたいな話を聞いた。なんで辞めたんだろう。もったいない。企業文化が合わないとはいえ転職上手くいかなかったんだろうか。聞かれたことはよくあるやつばかりだった。ガクチカ、自己PR、適当な世話話。世話話に時間かける暇があるならルーレット回してランダムに採用者を決めても良さそうなのにな。

 

そこからは3~5日後に内定が出た。チョロすぎる。スーパーの説明会を受けている時の事だった。一応、その時就職活動は続けようと思ったが、すぐにめんどくさくなった。

 

相変わらず、就職活動への意識は全くのFランなのであった。